当社の最終工程は、お客様の笑顔です。
製造業は PQCDSM の6つの柱で成り立っています。
P は生産性(Productivity)
Q は品質 (Quality)
C は原価 (Cost)
D は納期 (Delivery)
S は安全(Safety)
M は士気(Morale) を表します。
この六つの柱を最大化するために、日々のあらゆる場面において、人・設備・材料・方法(4M条件)を管理しています。
お客様の笑顔に向けて、最高の製品サービスをお届け出来るよう全社一丸となって取り組んでいます。
当社の生産方式は、中間仕掛りストアを持たない一気通貫生産方式を採用しています。
本当に必要なものを、必要な時に、必要な数だけつくることは、自然にやさしいものづくりです。
変種変量のオーダーに対して、確定受注生産による短納期を実現するには、受注情報をいち早く精査しいかにスピーディーに生産工程に引き継げるかが勝負になります。外段取りにむけて、事前情報の収集もとても大切です。
毎日の朝礼、昼礼時に各工程のライン長、生産管理担当者が集まり、生産着工順位表にそって順調に作業が進んでいるかの進捗管理を行い、情報とモノの流れを同期化していきます。
生産ラインでは、加工工数の大小を吸収するために、標準手持ちと多能工により、リアルタイムの負荷調整が進められています。生産の流れを出来るだけ平準化して整流化することで、品質の安定につなげています。
当社の品質保証体制は、国際標準化機構によるISO9001:2015 品質マネジメントシステムの規格にそって、お客様からの引き合いをスタートに設計開発・生産計画・製造・出荷・引き渡しアフターまでの各プロセスを管理しています。
工業製品としての収納家具をいち早く取り入れてきた当社の工程では、10年後のメンテナンスの際にも0.5mmの許容範囲内で、キッチリと納める事を前提に品質基準が決められています。品質は工程で作り込めと言われるように、各工程での検査を重視しています。
また、品質の8割を決定しているのが設計になります。量産体制に入る前に、問題を洗い出していきます。生産部と連携して、試作検証を繰り返しながら、設計品質を作り込むことは、メーカーとしての腕の見せ所です。
自社ブランドのARUNAi製品は、ミリ単位での寸法変更が可能です。一つ一つ表情が異なる為、全製品が出荷前の「仮組検査」を通過していきます。「お客様の要望に沿っているか」 「実際の使用に不具合はないか」等、図面ではわからないポイントを、設計担当者立ち合いのもと、最終確認をしていきます。この「仮組検査」を経て晴れて検査合格品となり、お客様の元へと出荷されていきます。
改善活動は生産設備の改造や治工具の製作など、生産効率の向上や作業安全性の確保、品質不具合防止や予防処置など、生産現場で発生している事象から、間接部門での仕組みや情報共有の見直しなど、幅広い範囲に渡ります。
改善活動のスタートは、2S3定と環境整備から始まります。上司からの命令で実行するのではなく社員一人ひとりが自分で知恵を出し行動に移す事が当社の特徴です。各工程のライン長は日々工程を成長させていく事が責務になります。
環境整備と改善提案活動の成果は、朝礼の発表と掲示板を通して見える化し全員が共有していきます。
改善は一度行ったら終わりではなく持続性、継続性が重視されています。現在の実力と、将来の目指すべき姿をみんなで共有することで、変化に対応できる組織づくりを行っています。
いかに工場のシステム化が進んでも、家具作りには職人の技術に頼る部分が出てきます。
それは木取り工程での木目通り管理であったり無垢材を使った加工技術であったり、また木肌感を残す塗装工程であったり・・・。
日々の生産活動以外にも、長期的な技術の伝承に重きを置き、ライン長と熟練工が多能工教育・訓練計画を基にOJT教育を行います。個々の習熟レベルは星取表で見える化していきます。
また、教育の第一歩は、朝のオアシス運動から始まります。コミュニケーション力の向上が技術の習得に役立ちます。モノづくりを通して、人に感謝できる人材育成を目指しています。
内装材や家具の仕上げ材としては、新素材と呼ばれる合成樹脂系の材料が普及しています。木目を自由に印刷出来る為、量産材として安定した品質をご提供できます。
一方、新素材が普及する以前の家具は、天然木化粧材を使っていました。丸太を突いてスライスするため、突板と呼ばれて親しまれています。自社ブランドARUNAiでは、良質の突板を厳選しその魅力を最大限に生かした収納をご提案しています。
突板は一つ一つ異なる表情をしています。私たちが生まれる前に芽を出した樹木も沢山あり、時間が経つごとに味わい深く変化していくのも天然木ならではの特徴です。自然素材としてとても人に寄り添った、お勧めの材料です。
お客様のご要望を実現する為に何よりも大切なのが、設計品質になります。特に壁面収納は建築構造体の一部となる為、室内の壁と同じ安全性を確保する必要があります。
当社の荷重試験では、実際に使用する環境の5倍以上の荷重を負荷し、更に限界値を知るための落下・破壊試験まで実施しています。
また、逆に過剰な仕様で価格が上昇しないように原価企画も行っていきます。関係部署とのデザインレビューを繰り返しながら、製品の妥当性を確認しています。
様々な生活様式・市場のグローバル化、時代はまさに個性とスピードを常識としています。
生産設備を製品の特性にあわせてスムーズかつフレキシブルにレイアウト変更しています。 お客様のニーズに応える生産ラインを実現いたします。
生産設備 | 数量 | 生産設備 | 数量 |
---|---|---|---|
パネルソー | 8 | 縦軸面取り機 | 2 |
ランニングソー | 1 | 3軸ルーター | 1 |
ギャングリッパー | 1 | 1軸ルーター | 3 |
リップソー | 1 | コーナーカットソー | 3 |
クロスカットソー | 5 | NCルーター | 1 |
フローコーター | 3 | 二連サンダー | 1 |
冷圧プレス | 8 | 下面サンダー | 1 |
自動二面カンナ盤 | 1 | 縦型ベルトサンダー | 1 |
手押しカンナ盤 | 1 | 横型サンダー | 1 |
自動カンナ盤 | 1 | 縦型プレス | 3 |
テノナーサイザー | 2 | 塗装ブース | 3 |
Wサイザー | 2 | オートスプレー | 2 |
縁貼り機 | 5 | コンコルド | 3 |
曲線貼り機 | 1 | 変換機 | 1 |
NCボーリングマシン | 5 | 抽出組立機 | 1 |
新前田ボーリング | 4 | ボディープレス | 2 |
棚受け多軸ボーリング | 2 | シュリンク梱包器 | 1 |
袖付き昇降盤 | 2 | ベルト梱包器 | 5 |
軸傾斜昇降盤 | 3 | 真空プレス | 1 |